点検は浄化槽の「健康診断」です
トイレやキッチン、そしてお風呂や洗濯で使った「水」は、どこに流れていくのでしょうか?下水道のあるところでは、下水管の中を流れて下水処理施設に入り、きれいな水となって「川」から「海」に流れていきます。ご家庭で「浄化槽」をお使いの場合は、浄化槽が下水処理施設の代わりとなって、排水をきれいな水に変えて、お住まいの近くの河川に放流しています。
しかし、一旦浄化槽の機能が低下するとどうなるのでしょうか?
悪臭や害虫の発生はもとより、放流する河川が汚染され、最後には地球環境にも影響が及びます。富永事業では、いつでもきれいな水が流れるように、皆さまの大切な浄化槽をきめ細やかに点検しています。
1.点検にお伺いした時には・・
点検にお伺いした際には、弊社社員が必ずお声掛けをいたします。
浄化槽について、お気づきの点がありましたら、お気軽にご相談ください。
2.点検前のお願い
浄化槽の周りに、自動車や洗濯物、植木鉢などがある場合には、一時別の場所への移動をお願いすることがあります。お手数ですがご協力をお願いいたします。また洗浄作業のためお客さまの水道を使用いたします。恐縮ですが、ご理解のほどお願い申し上げます。
3.浄化槽点検作業・・・「マンホールの蓋を開けます」
点検準備を整えた後、まず浄化槽の周りのスラブ(舗装部分)の亀裂や、マンホールの状態を確認した後に蓋を開けて、浄化槽内の状態を確認します。
4.浄化槽点検作業・・・「槽内の水を採取します」
浄化槽内の水を、ひしゃくで採取します。写真の試験管のような容器は、透明度を計測する「透視時計」です。
5.浄化槽点検作業 ・・・「水質検査」
ひしゃくで採取した水から、水温・PH(酸性/アルカリ性)・DO(溶存酸素)・残留塩素など、検査項目に従って、計器や試薬を使い水質を調べます。
6.浄化槽点検作業・・・「ブロワの点検」
浄化槽内に空気を送って、浄化作用を促進させる大切な機械「ブロワ」。蓋を開けて、エレメント部分の目詰まりを除去します。
7.浄化槽点検作業・・・「逆洗装置の点検」
「ブロワ」には逆洗装置があります。実際に動かして、正しく動作するかを確認します。
8.浄化槽点検作業・・・「槽内の配管やマンホールを洗浄
ハンドブラシを使って浄化槽の内側や、マンホールの蓋などを洗います。
9.浄化槽点検作業・・・「消毒剤の補充」
浄化槽内で処理した水を川に放流する時は、「塩素剤」を使って消毒をしています。この塩素剤が次回の点検までになくならないように、薬筒(薬剤を入れておく筒)を丁寧に洗い、塩素剤の補充を行います。
10.浄化槽点検作業・・・「必要な薬剤の投入」
浄化槽内で泡が多量に発生している場合には、泡を消し去る「消泡剤(写真)」を投入します。このほか、お客さまのご要望に応じて「殺虫剤」「殺虫プレート」などを投入・設置します。
11.浄化槽点検作業・・・「排水経路の確認」
家屋から浄化槽まで、そして浄化槽から放流河川までの管路に詰まりなどの異常がないか、蓋を開けてをチェックします。
12.浄化槽点検作業・・・「点検結果の記録」
弊社ではタブレットによるシステムを導入して、お客さまの浄化槽の点検結果を記録しています。点検の終了時には、お客さまへ「点検報告書」をその場で印刷し、説明を行ってお渡ししています。
13.浄化槽点検作業・・・「マンホールを締めます」
今一度、浄化槽の周りをチェックして、最後にマンホールの蓋を閉めます。
14.浄化槽点検作業・・・「ご説明」
最後に浄化槽の点検結果を、「点検記録表」に基づいて、お客さまに詳しく説明いたします。なお日中にご不在の場合は、封筒に「点検記録票」を入れてポストに投函いたします。大切な点検の記録ですので、必ず保存されますようお願い申し上げます。